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魚のヒミツ−魚と毒−クラゲ

クラゲ 浅い海岸でも安心できません

タコクラゲ海水浴に出掛けてクラゲに刺されたことのある人は少なくないと思います。また、最近は日本海側で巨大なエチゼンクラゲが大量発生し、大きな漁業被害をもたらし社会問題にもなっています。そんな、痛い思いをするイヤーなイメージのあるクラゲですが、一方では癒しブームに乗って、家庭で飼育されている方も増えています。しかし、油断は禁物です。多くのクラゲは多かれ少なかれ毒を持っており、危険な生き物である事には間違い有りません。

クラゲの毒

クラゲの毒はタンパク質からなる溶血成分,タンパク質分解成分などなど多様な成分から出来ており、詳しくは解明されていません。また、クラゲの種類によってもピリピリする程度のものから激痛を伴ない、生命に関わるものまで様々です。

被害 刺されると

海水浴中の事故が最も多いのではないでしょうか。クラゲは海岸間際の浅い所まで、フワフワと潮に乗ったり風に吹かれたりしながらやってきます。クラゲの傘の部分は小さくても、その下に伸びる触手は異様に長く、数メートルに及ぶことも在ります。その為、クラゲを見つけた時には「時、既に遅く」で刺されてしまっている事が多々あります。

沖縄では、ハブクラゲと言う猛毒を持ったクラゲが生息しており、毎年多くの人が犠牲になっています。このハブクラゲに刺されるケースは、クラゲ避けネットの外に出ていて遊んでいた時が最も多いケースのようです。開放的になる夏は、どうしても危険に対する危機感が薄れるようです。

最近ではオーストラリアで「イルカンジ Irukandji (Carukia barnesi)」という有毒クラゲの被害も報告されています。体長が数センチの透明で小さなクラゲです。しかし、このクラゲについての研究ははじまったばかりで不明な点が多いのも事実です。これからの研究に期待をするものです。

全てのクラゲが強烈な毒を持っているわけでは有りません。特に注意が必要なクラゲはカツオノエボシ,ハブクラゲ,アンドンクラゲ,アカクラゲなどです。これらの危険なクラゲにに刺されると、その部分に灼熱間のある激痛が走り、やがて赤紫色に腫れ、触れた所がミミズ腫れになります。場合によっては水ぶくれになることもあります。更に重症の場合は、致命的になる事があります。また、繰り返し刺されるとアナフィラキシ―ショックを起こす場合があり、一刻を争う事態となります。

応急処置 もしもの時の対処法

刺された場合、焦ってその部分を擦るような事は絶対にしないようにして下さい。擦ると残った刺胞が刺激され更に被害を大きくします。

  • まずは、海水で擦らないようにしてきれいに洗い流して下さい(真水を掛けると刺胞を刺激して更にひどくなる)。
  • そして、残った刺胞を丁寧にピンセットなどで取り除いて下さい(素手では触らない事!)。
  • 患部を冷やし病院へ急行し適切な処置を受けて下さい。
  • ハブクラゲやアンドンクラゲに刺された場合は、患部に食酢をかけると刺胞の毒が分解されます。沖縄の海水浴場には緊急手当用の食酢が用意されています。
  • カツオノエボシに刺された時は、アルコールかアンモニア水をかけて応急処置する。
  • 種類がわからない場合は、食酢やアルコールをかけないように!更にひどくする場合があります。

クラゲの被害に遭わないために

出来るだけ肌の露出を避けることが有効でしょうが、海水浴に来てそれはちょっと無理があります。クラゲの発生注意が出たらまず海に入らない事、沖縄のビーチでは、クラゲ避けネットの内側で遊ぶことが大切です。また、ダイビングやサーフィンをする時は、肌の露出の少ない長袖のスーツを着るなどの注意が必要です。


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[日本の海水魚]
持ち運びやすいコンパクトサイズの図鑑ですが、日本近海の海水魚1246種を掲載。海に出かける時はいつも携帯しています。