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ニライカサゴ Scorpaenopsis diabolus

  • ニライカサゴ Scorpaenopsis diabolus

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ニライカサゴ Scorpaenopsis diabolus

  • 〔標準和名〕 ニライカサゴ
  • 〔英名〕 False scorpionfish, False stonefish
  • 〔分類〕 フサカサゴ科
  • 〔学名〕 Scorpaenopsis diabolus
  • 〔体長〕 20cm
  • 〔分布〕 インド洋、中・西部太平洋、紅海
  • 〔生息域〕 サンゴ礁域 (水深 〜70m)
  • 〔撮影地〕 沖縄−慶良間
  • 〔撮影地〕 08/06/29

サンゴの上でジッと獲物でも狙っているかのように見えますが、実はチョット休憩中のニライカサゴです。この泳ぎの苦手なニライカサゴ君、他の魚に追われてやっとのことでここまで泳いで逃げてきたところです。
普段は岩陰やサンゴの間などで他の魚に気付かれないように、周りの様子に合わせて擬態していますが、うっかり見つかってしまうと、みんなから一斉に攻撃されてその場から追い出されます。このニライカサゴをはじめウルマカサゴやオニダルマオコゼなど、周りの風景と同化して獲物となる魚を狙う習性のある彼等は、いずれも他の魚に見つかると同じように攻撃をされその場から追い出されてしまいます。
ダイビング中にそんな彼等の姿を何度も目撃しいますが、どうやら小さな魚達もこの時ばかりはみんなで力を合わせて彼等の敵であるこの捕食者達を縄張りから追い出し、うっかり食べられないように身の安全を確保しているようです。背ビレには強力な毒を持ち一見強面で強そうに見える魚ですが、意外と臆病者でみんなからの一斉攻撃にはとっとと尻尾を巻いて逃げるしかないようです。

(2007年に日本魚類学会による差別的語を含む魚類の標準和名についての改名にともない、セムシカサゴはニライカサゴへ改名しました。)