ツメタガイ Glossaulax didyma
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ツメタガイ Glossaulax didyma
- 〔標準和名〕 ツメタガイ
- 〔英名〕 Bladder moon shell
- 〔分類〕 タマガイ科
- 〔学名〕 Glossaulax didyma
- 〔殻長〕 5cm
- 〔撮影地〕 千葉−木更津
- 〔撮影日〕 2005/05/28
殻の割には大きな足をビローンと広げて、砂地をゆっくりと這って進みます。そして、彼らのエサとなるアサリなどの貝を見つけると、その広げた足で貝を包み込み、酸を出して殻を溶かし、そこに歯舌を刺し込み穴を空け、中身を食べるのです。ツメタガイの繁殖率は大きく、アサリの養殖場など大きな被害に遭うことがあります。
【写真左:ツメタガイの卵塊】
直径10cmほどの大きさです。茶碗を引っくり返したような形をしていることから「砂茶碗」と呼ばれています。この卵塊には数万個の卵が詰まっています。
【写真右:ツメタガイに食べられた貝】
エサとなる貝の殻頂辺りを酸で溶かし、そこへ尖った歯舌を刺し込み、2mm程度の丸い穴を開けて、貝の中身を食べます。