フグの仲間
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フグひと口メモ
愛嬌たっぷりの姿に泳ぎ方。とっても可愛らしいフグの仲間たち。小さなヒレをパタパタさせながら一生懸命に泳ぐけれど・・・遅いんだよね〜。でもそんな彼等も写真を撮られるのは嫌いみたい。こちらがカメラを向けると、フンッと後ろを向いてしまうんだよね。
フグの仲間は世界150種、日本に50種程います。温帯から熱帯にかけて広く分布し、生息場所サンゴ礁、岩礁、砂泥底、沖合と生息場所は様々で、水深数mから100m以浅に生息します。
体長50cm以下の種類が多いのですが、中には体長70cmに達する種類もいます。体は円筒形で、腹ビレはありません。背ビレは一つで軟条のみからでき、棘状がありません。胃は特殊な構造をしており腹側と背側の二つに分かれ、腹側の部分には水や空気を吸い込んで腹を著しく膨らませることができます。
肉食性で、堅い歯を持ち、アゴの筋肉が発達しているのでエビ・カニ・ヒトデ・小魚など様々のものを食べます。また、口から水を吹き出して、海底の砂の中に潜んでいる貝類を捕食します。 口は小さく、上下両アゴに各二枚の門歯状の歯があり、左右に並んだ二枚は中央で接し歯は愈合して歯板となり鳥のクチバシに似ています。生きたフグを扱うときは、この歯に十分注意すること。噛まれると出血間違いなし。フグ科のほとんどの種がフグ毒(テトロドトキシン)を持ちますが、ハリセンボン科やハコフグ科の魚は無毒です(ただし、皮に毒を持つものもいる)。
食用としてのフグは、ご存知の通り、高級魚として知られるトラフグをはじめ、いずれも刺身、白子、鍋、空揚げ、干物など、どれをとっても美味しい。ただし、内臓、肝、卵巣、種類によては皮に猛毒があり、一つ間違えると死に至る。調理するときは必ずフグ調理師に任せること。