ベラの仲間
ベラひと口メモ
ベラの仲間は種類が多く、しかもその1種1種が変わった姿をしていてとてもおもしろい。特に幼魚の頃の容姿が変わっています。
現在、日本近海では約150種のベラ科魚類が生息し、世界中では500種以上が生息していると言われます。
ダイビングをしていて、種類、姿形、体色が豊富で、これほど名前の特定を迷わせる魚いないのではないかと思わせます。特に色彩がきわめて多様で、オスとメス、幼魚と成魚の間で、これほど体色変化が著しいものは他に類を見ません。また、大きさもほんの数cmのものからメガネモチノウオ(ナポレオンフィッシュ)のように1m越えるものまで様々です。
ベラ科の魚は雌性成熟の性転換をし、そのため雌と幼魚が多く、興味の尽きないおもしろ魚達です。
食用としてのベラは、関東ではあまり人気は無いようですが・・・と言うよりも、あの毒々しい体色、ちょっと変わった姿形から「食べられるの?」と疑問を持つ人がたくさんいるようです。実際食べてみると白身で淡白な美味しい魚です。種類によっては磯臭さがありあまり美味しくないものもいるようですが、どうやら磯臭さの原因は、食べている藻にあるようです。しかし、侮るなかれ、実は美味しくなるのは秋から冬にかけて。磯臭さも抜けて非常に美味しくなります。