幼魚と成魚-どうして変わるの? | 魚のヒミツ


幼魚と成魚 子供から大人への大変身!

魚の名前を調べていて驚くことがあります。全く別種の魚と思っていたら実は親子だったなんてことが。魚の中には子供から大人に成長する段階で大きく姿を変える種類が少なくありません。そんな幼魚(注)と成魚の姿を紹介します。

(注)ここでいう幼魚とは浮遊生活を終えて未熟ながらも自分の力で活発に泳ぎ餌を食べるようにる稚魚から生殖が可能となる前段階の若魚までを指します。

どうして変わるの?

海の中では常に厳しい生存競争が繰り広げられ、小さな魚が生き残っていくためには相当の努力が必要となってきます。そこで誕生してきたのが擬態という生き残るためのひとつの手段です。もちろん成魚でもそういった擬態をする魚は見られますが、幼魚に至っては更に顕著に現れるようです。

ここではそんな擬態に注目して考えてみたいと思います。幼魚の擬態は次のようなタイプに分けられると考えられます。

【食べられそうにも無い浮遊物や周りの風景に似せるタイプ】

海の中をフワフワと漂う海藻や葉っぱに似せたり、体を半透明にしたり、周りの環境に馴染むような色形そして動きまでも似せる魚がいます。

【食べても美味しくない生物に似せるタイプ】

毒を持つ魚や他の有毒生物に似せることで、「私を食べても美味しくないよ」と訴えているようです。このタイプの魚は色彩が鮮やかで目立つものが多いように思われます。

【相手にとって敵ではない魚に似せるタイプ】

クリーナーで有名なホンソメワケベラのように相手にとって有益となる魚に似せることで、捕食者の目をごまかすタイプです。

【全く別種の魚になりきるタイプ】

縄張り意識が強い魚は、自分の縄張りに入ってきた特に同種の魚に対して執拗な攻撃を加えることがあります。幼魚はそんな争いを避けるために全く別種の魚に化けることが考えられます。

※ただし、幼魚と成魚の姿形の違いが、擬態だけから説明できるものではなく、成長にともなう骨格の変化や餌とするものの違い、生息域の変化など色々な要因が挙げられ、不明な点もまだまだたくさんあります。

幼魚の探し方

  • 一人前に育った成魚は普通にダイビングをしながら見つけることも比較的簡単ですが、まだ小さな幼魚は隠れていることが多く見つけ難いものです。例えばサンゴの間や藻や海草の茂みの中、大きな魚の来ない浅い所や潮の流れの穏やかなところ。そんな危険の少ない場所をじっくり探すと色々な種類の可愛い魚が見つかると思います。
  • 干潮時の潮溜まりを探してみるのも手です。比較的浅い所を好む彼等は潮溜まりに取り残されていることも少なくありません。

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