魚と毒-サンゴ | 魚のヒミツ


サンゴ 海のオアシス、でもそこにも危険が

サンゴは一見海に生える樹木のように見えますが、実はクラゲやイソギンチャクと同じ刺胞動物です。石灰質の骨格をもち、ポリプと呼ばれる小さな個体が集まり、ひとつのサンゴを造り、そして更に大きな集合体となりサンゴ礁を形成しています。サンゴの北限は千葉県館山沖ですが、大きなサンゴ礁を形成する代表的な海と言えば、沖縄の海でしょう。沖縄の海を目の前にすると、ここに竜宮城が在ったのかと思わせるほど、そこに広がるサンゴ礁の美しさに圧倒されます。しかし、そんな海のオアシスにも危険は潜んでいました。

リュウキュウキッカサンゴ Echinopora lamellosa

サンゴの毒

ほとんどのサンゴ類は刺胞毒を持っていますが、その毒性は弱く触れても大事に至ることはほとんどありません。サンゴの中で特に注意しなければならないものは、サンゴ礁を形成する普通のイシサンゴ類(花虫綱)とは異なる分類群に属する、ヒドロ虫綱のアナサンゴモドキ類で、通称「火炎サンゴ(ファイヤーコーラル)」と呼ばれるものです。

ファイヤーコーラル

上の写真のミノカサゴの周りにあるサンゴがファイヤーコーラルです。

被害 刺されると

火炎サンゴによる被害は、普通のサンゴと間違えて触れ、痛い目に遭うケースがほとんどです。これに刺されると、激痛が走り、赤く点状に腫れ上がります。そして、しばらくすると痛みが痒みに変わります。炎症がひどい場合には、潰瘍や皮膚がただれるといった症状が現れます。

実際にはこの様になります。うっかりファイヤーコーラルに触る(スッと擦る程度でした)とその部分が炎症を起こして・・・下の写真(手首)のようになります。ファイヤーコーラルに触れて5日ほど経過した状態です。触れた直後はピリピリ、ズキズキと痛みます。患部は赤く腫れ、その周りも腫れてきます。痛みは半日は程で無くなりましたが、その後から痒みが襲ってきます。また、受傷した時にはほとんど刺された跡や腫れの見えなかった部分にも小さなプツプツが現れてきます。(2014年7月19日更新)

ファイヤーコーラルに触れた患部

応急処置 もしもの時の対処法

刺された部分は擦らずに、食酢やアルコールをかけると炎症が和らぎます。二次感染や化膿を防ぐためにも、病院に行って手当てをする事をお勧めします。

私の場合

すぐに病院へ行って治療してもらえばいいものの、痒みだけだったのと、色々と予定がありしばらくは市販の薬を塗るだけで放っておきました。しかし1週間を過ぎても痒みが治まらず患部は熱を持っている感じ。さすがにこれはまずいと思い病院へ。

受傷の経過を説明して診てもらうことに。

幸い自分が思っているほど重症でもなく、数種類の薬を処方されました。ただし、今回のように生物の毒による傷はなかなか治りにくく、その傷跡もきれいになくなるまで時間がかかるとのこと。まずは処方された薬で様子を見るようにと。

塗り薬(ステロイド系のものが2種類と非ステロイド系のもの1種類)と飲み薬(痒みを抑えるものと傷跡を治すもの)を処方されました。

凄いね~!処方された薬を塗ると翌日には痒みや赤みが引いてだいぶ楽に。早く診てもらっておけば・・・(^^;

その後、日を追って良くはなるものの完治まではなかなかいきません。もうしばらくかかりそうです。(2か月経過した時点でも患部は赤く火傷を負ったような傷がまだ残っています。 2014年9月11日更新 )

火炎サンゴで受傷

サンゴの被害に遭わないためには

ウエットスーツを着たり手にはグローブをし出来るだけ皮膚を露出しないことが肝心です。また、無暗にサンゴに手を伸ばさない事です。たとえ触ったサンゴが火炎サンゴでなくても、水の中では皮膚が柔らかくなっており、硬く鋭いサンゴにチョット触れただけでも簡単に切り傷を負う事があります。そうした傷を負う事で、その部分にサンゴの刺胞が入り込み、化膿する事が有りますので十分な注意が必要です。

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